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Microtub『Chronic Shift』/ 微分音チューバ3人によるアンサンブル


このアルバムは驚き!
このMicrotubというグループのアルバムは、これまでにまったく聴いたことの無い種類の音楽と言って良いかも。いまとなってはどんな音でも音響合成で作れる訳だし、「今まで聴いたことない音楽」なんてそういう耳にすることなんてないので、このアルバムはもうそれだけでも聴く価値があるかも。

Microtubは、イングランド出身のロビン・ヘイワードというチューバ奏者が中心となって設立されたグループです。
ヘイワードはRoyal Northern College of Musicでクラシック音楽を学んだ本格的なチューバ奏者なのですが、2009年頃にドイツの楽器メーカーと共同で微分音を出せるチューバ(マイクロトーナルチューバ)を開発しました。

その後ヘイワードは、自分自身でこの微分音チューバを使い各地で演奏活動を行っているようです。
HP情報によるとChristian WolffやAlvin Lucierといった現代音楽作曲家の曲を演奏していたとのこと。

Microtubは微分音チューバを開発したその翌年の2010年に結成されたグループで、メンバーは3人のチューバ奏者のみ。そして全員がヘイワードが開発した微分音チューバを演奏するというかなりアヴァンギャルドなコンセプトのグループですね。

アンビエントな『Chronic Shift』

Microtubはこれまでに3枚のアルバムをリリースしていて、基本的にはチューバの生音のみを使って演奏する現代音楽風のアルバムなのでした。

ただこの4枚目のアルバム『Chronic Shift』は、これまでとはガラッとテイストを変えてきていてます。

どの辺が新しいかというと、チューバの倍音の響きがより効果的に聴こえるように、EQなど録音後に過激に音響処理を行っているようです。
実際チューバでは鳴らせないような高音の(ベルっぽい)音なども重ねられているようです。

最初、Microtubのプロフィールを知らないうちに聴いた時はアンビエントジャンルのアルバムかと思いましたよ。
重厚なチューバの倍音がドローン効果をだしていて、かつ微分音チューバの怪しげな響きと、3人のチューバの絡みが洗練されていて、アンビエントアルバムとして聴くとかなり聴きどころがありますね。

いちおうこのアルバムは現代音楽ジャンルなのかな?
このアルバムを2019年のベストにあげている人がいてわたしもそこで知ったのですが、それにしてもこういうアルバムアクセスできる人ってどこから情報を得ているのか、ホント感心しますね。