James Francies ”Flight”  聴いてみた

Pat Methenyに認められた若手ピアニスト

今日はJames Franciesのソロ・アルバム ”Flight” と、彼の他の参加作品を聴いてみました。

というのも、先日Pat Methenyの新作アルバムのリリース情報があったから(こちら
Linda May Han Oh(bass)
Gwilym Simcock (piano)
Antonio Sanchez  (drums)
メセニーにこの3人を加えたカルテットでのアルバム。

最初、「メセニーの新作がリリース」と聴いて、もうひとつのプロジェクトであるSIDE EYEのリリースかと勘違いしてましたよ。。
まぁこのカルテットも数年前から活動して世界中をツアーしているので、新作は楽しみではあるのですけど。SIDE EYEはしばらく先ですかねー。

勘違いもあったのですけど、予習としてSIDE EYEのキーボーディストのJames Franciesのアルバムを聴いてみました。(SIDE EYEのドラマーはNate SmithやMarcus Gilmoreなど流動的)

クリス・ポッター『Circuits』

James Franciesは1995年生まれの若いミュージシャンで、最初はジェフ・”テイン”・ワッツのグループなどでピアノを弾いていたそう。
その後、クリス・ポッターのアルバム『Circuits』に参加して印象的なエレクトリック・ピアノを弾いていました。

そのポッターとベースレストリオという編成でツアーもしたそうですね。
ツアーでは、左手でベースパートを担当していたそうで、ギター無しのオルガントリオに近いアプローチと言えるのかも。同じブルーノートのJames Carter Organ Trioみたいな。

パット・メセニーはUnity Bandでクリス・ポッターと共演しているので、ポッターのベースレストリオを見て「自分もやりたい」と思ってSIDE EYEに起用したのかも。

もうひとつ、彼のこれまでの活動を見るとR&B/HIP HOP界隈とも親和性が高いみたいですね。
過去にはLauryn Hill, Common, Nasなどとライヴで共演したり、 Chance the Rapperのグラミー作品 “No Problem” にも参加したり、The Rootsのクエストラブは彼を自身のグループのレギュラーキーボードの起用したり。

※自分のブログにチャンス・ザ・ラッパーの曲を貼ることになろうとは、、

1st アルバム「Flight」

James Franciesは「Flight」(2018)ソロアルバムもリリースして、ここではベース入りの編成で普通にピアノを弾いています。
James Francies「Flight」
James Francies  (piano, Keyboards)
Burniss Earl Travis II (bass)
Jeremy Dutton  (drums)
Joel Ross  (vib)
Mike Moreno  (guitar)
Chris Potter (sax)

ベース、ドラムは自身のグループkineticのメンバーを起用していて、そこに曲ごとにゲストが加わるという構成。
高速テンポのドラム、その裏でゆったり流れるベース・ハーモニーなど、こういう音がいまの流行りなのかも。
特にJeremy Duttonというドラマーはジャズからクラブっぽいリズムとか、ジャンル横断的な演奏が印象的でなかなか優秀かもしれないです。

アルバム前半
オーセンティックなジャズを演奏していて、各メンバーのソロパートもけっこう長め。
ギターのMike Morenoなどのソロもなかなかカッコよかったと思います(ポッターはもうマスタークラスなのでさすがの演奏ですが)
そのぶん彼自身のキーボードを楽しみにして聴くと物足りないかも。

アルバム後半
後半にいくにつれてソロはあまり目立たなくなり、フュージョンっぽい演奏も多くなっています。ちょっと古臭く退屈になりそうなところを一歩手前で踏みとどまっているのは、ドラムがタイトでカッコ良い演奏をしているところは大きいですね。



全体を通して聴くと、このソロ・アルバムはオーソドックスな今風のジャズを演奏しているようで、R&B/HIP HOP要素はごくごく少ないですね。ああいう仕事はセッションワークと割り切っているような気もします。おそらくギャラがひとケタ違うでしょうし。

Pat Mehtney SIDE EYEのリリースはあるのか?

結局James Franciesのソロアルバムやクリス・ポッターとの共演アルバムを聴いてみても、ベースレストリオという変則編成グループで彼がどういう演奏をするのか、ちょっと想像ができなかったですね。あまり予習になりませんでした。どうして動画とか公開しないのだろ?

自分自身、ソロアルバムを聴いても彼の良さがつかみきれていない気もするので、ますます新作が楽しみですね。