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NYのナンバー1ドラマー Ches Smithの仕事

基本このブログは新作の話題が多いのですが、そんなに毎日のように注目の新作アルバムがあるわけじゃないのですよね。
そんな訳で、今日は気になるグループの過去のアルバムの紹介。

それはChes Smith And These Archesというグループのアルバム『International Hoohah』(2014)です。

Personnels
Ches Smith: drums, percussion
Tony Malaby: tenor saxophone
Tim Berne: alto saxophone
Mary Halvorson: guitar
Andrea Parkins: accordion, organ, electronics.

このメンバー写真ですが、それにしても後ろの3人ともデカいなぁ…。たしかティム・バーンって190cmくらいあったはず。
ハルヴォーソンとパーキンスの女性ふたりは別にしゃがんでいる訳ではないと思う。まぁどうでも良い話ですが。

2014年というかなり前にリリースされたこのアルバムをチョイスした理由は、ひとつはティム・バーンとチェス・スミスが参加したSnakeoilの新作ライブアルバムが今年2020年にリリースされたので、改めて聴いてみたくなったため。

もうひとつは、このグループにも参加しているメアリー・ハルヴォーソンのグループCode Girlの新作が最近(2020年10月)にリリースされたためですね。
まさにいまの気分にピッタリのグループです。

メンバーの中で、アコーディオンとエレクトロニクス担当のアンドレア・パーキンス(Andrea Parkins)はジャズの世界ではあまり知名度は無いかもしれないですが、実はこのブログでもいちど取り上げていて気になっているミュージシャンでもあります。

このThese Archesでは、なんといってもバーンとマラビーという2管フロントがヘビー級の迫力で聴きどころ。ハルヴォーソンもディストーションをかけてハードでロックな感じのプレイですね。

もともとこのグループのフロントマンはトニー・マラビーひとりという編成でした。
その後、マラビーのスケジュールの都合がつかずサックスがティム・バーンに交替する予定があったそうです。
その後マラビーの予定がキャンセルになり、やっぱりグループに戻るということになったらしいのですけど、バーンはグループを気に入ったのかそのままグループに居残ってしまった、という経緯があるらしいですね。

チェス・スミスの仕事

チェス・スミス以外の他のメンバーの話が続きましたが、リーダーであるチェス・スミスは、現在ニューヨークのアヴァン系ジャズの世界ではファーストコールであると言っても良いです。
彼はヴィブラフォンを弾くこともあり、このグループでは全曲作曲も担当しています。
(それにしてもヴィブラフォンを弾くドラマーってなぜか多いですよね。ケニー・ウォルセンとか)

チェス・スミスはこのブログで取り上げただけでも、これだけのアルバムに参加しています。

Mary Halvorson Quintet 『Bending Bridges』(2012)
Anna Webber 『Clockwise』(2019)
Kris Davis『Diatom Ribbons』(2019)
Tim Berne’s Snakeoil 『The Deceptive 4』(2020)
John Zorn 『Les Maudits』(2020)
Tim Berne’s Snakeoil 『The Fantastic Mrs.10』(2020)

このリストをみると、These Archesの面々もけっこう絡みが多くて、高い評価を得たクリス・ディビス『Diatom Ribbons』にはトニー・マラビーと共も参加していますし、Anna Webber 『Clockwise』には、ティム・バーングループのマット・ミッチェルと共に参加しています。

いやー、こうやって改めて見ると彼は最近の重要作にしっかりと顔を出しているんだな、と。

スミスは他にもMichael Formanek Elusion Quartet(トニー・マラビーも参加)やSecret Chiefs 3といった、個人的にも気になるグループへ参加していて、かなりの守備範囲の広さですね。

まあ、基本チェス・スミスはジャズというよりはロックマインドのドラマーではあると思うんですよ。
細かいこと言わずに、デカい音でシンバルをバシバシ叩く姿は盛り上がりますしライブ向き。
こういう彼のロックな面が聴けるグループというと、マーク・リボーのセラミック・ドッグだと思いますけどね。

ただThese Archesのアルバムでは(まわりのメンバーがハードなプレイなのでバランスを取っているのか)スミス自身は押さえた感じのドラミングなのが面白いです。

Jazz
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