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エリス・マルサリス(1934-2020)

ブランフォード・マルサリスやウィントン・マルサリスの父親で、ピアニストのエリス・マルサリスがコロナウィルス(COVID-19)により亡くなりました。

ウィントンのコメントが彼のFacebookにポストされていました(こちら

ウィントン・マルサリスのコメント(意訳)

私の父は昨夜亡くなりました。

私たちはいま、祖父や祖母、母親や父親、姉妹や兄弟、友人、隣人、同僚、知人などを失った世界中の人びとの一員となりました。

多くの人々が大切な人々を失っているこの時に、人はその失ったものについて何を言えるでしょうか?
先週、私の友人が母親と父親の両方を亡くしました。私たちは皆、違ったふうに悲しみを経験しているのでしょう。私の5人の兄弟はそれぞれの方法でこの悲しみに対処しようとしています。

あまりにも悲しみが深く、わたしは泣くことすらできません。傷つくことすらできないのかも。
彼は絶対な存在でした。
彼は私がどれだけ彼を愛していたかを知っていたし、私が彼を愛していたことを知ってくれていました(彼はそれを表現することはしませんでしたが)。
私は少年時代、あまり魅力的でない場所で行われた彼の多くのギグを観に行きました。いまにして思うと、物事の考え方の本質的なアイデアはここで学んだように思います。

私はいつも彼を感心させようとしていたのだと思います。
彼は私の北極星でありつづけました。

最も公平で、大きな心をもち、寛大で、持っているもの全てを与えようとする慈善的だった父はいなくなりました。皮肉なことに、5、6日前に、いまの世界の不安な状況について彼と話をしたんです。
わたしは「まだCOVIDで死ぬ時じゃないので注意して」と彼に言ったです。
彼はこう答えました。
「死ぬ時は決められないよ。今は多くの人が愛する人を失っている。私が死んでも、おまえの悲しみが他の人に比べて重要な訳じゃない」

これがいつもの父の姿でした。
この会話が予言となってしまったことはそのときは気付きませんでした。

彼は不平不満を漏らすことなく逝ってしまった。
酸素が3から8へ増加するのが遅すぎたため看護師が彼に「呼吸はちゃんとできていますか?」と訊くと彼は答えました。
「ああ、ぜんぜん平気だ」

私にとって、悲しみはなく喜びしかありません。
彼は、恵みと感謝の気持ちを持って、彼のジャズマンとしての道を歩んできました。
私は彼を知ることができて感謝しています。

ウィントン

 

 

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雑談
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