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擬似ノイズロックグループ Triggerが演奏するBagatelles

ジョン・ゾーンのマサダに代わる新シリーズ「バガテル」の3枚目は、ベーシストのサイモン・ヘインズ率いるノイズ・ロック・トリオ Trigger が担当

Triggerはベーシストのサイモン・ヘインズを中心に結成されたグループで、2019年には『Pull』というアルバムをリリースしています。

メタルチックなギターに重低音ベース、テクニカルなドラムという組み合わせのトリオ。例えばメシュガーみたいにハードコアに振り切れる訳ではなくてジャズロックかプログレのような雰囲気もありますね。
各メンバーのアレンジもあらかじめ決められていて即興要素はほぼ無し。

こういうハードコア?な音楽は細かくジャンル分けされているのですけど、あんまり詳しくないのでどういうジャンルにあたるのかちょっとよくわかりませんね。
聴いた印象では、ルインズのギターをもうちょっとグチャグチャにしたみたいな?(なんだそりゃ)

Triggerによるバガテル演奏は当然ストリミーング無しで、オフィシャルの動画も少ないのですけどこちらの動画を貼っておきますね。

トレディチ・バッチからTriggerへ

Triggerの中心メンバーはベースのサイモン・ヘインズはすでにかなり長いキャリアを持つミュージシャンで、これまでにゲリラ・トス(Guerilla Toss)やトレディチ・バッチ(Tredici Bacci)といったグループで活躍していました。

ゲリラ・トスはニューヨークをベースに活動するインディーロックバンドですね。

『Guerilla Toss』(2013)というアルバムをTzadikからリリースしていて、この時点でJ・ゾーンとは接点があったみたい。
パンキッシュな女性ヴォーカルが特徴のグループだったみたいですけど、すでに脱退しているみたいですね。個人的にはこういう音楽はワンパターンすぎるし好みじゃないのですけど。

もうひとつの参加グループが、イタリア映画の音楽をアレンジして演奏する13人編成のグループのトレディチ・バッチ(Tredici Bacci)

ヘインズのキャリアからするとこちらの活動がメインと言えますね。
彼はスパゲッティ・ウエスタンやフェリーニをこよなく愛し、エンニオ・モリコーネ、ニーノ・ロータ、アルマンド・トロヴァジョリの熱烈なファンだそうで、「いつかはイタリアに移住したい」と言うほど。
そんな彼の音楽趣味を反映したトレディチ・バッチは、ストリング主体の映画音楽っぽいポップでモンドなアレンジと、サーミ・スティーブンス(Sami Stevens)のセクシーな歌が魅力のグループでした。

ヘインズのこの辺のイタリア音楽趣味がJ・ゾーンと通じるところがあったのかも。

ちなみに、トレディチ・バッチはヘインズが在学していた(アメリカで最難関と言われる)ニューイングランド音楽院で一緒に演奏していたミュージシャンたちによって結成されたグループのようです。

そして今回のTriggerはこのトレディチ・バッチのメンバーがスピンオフしている形です。

Personnels
サイモン・ヘインズ(bass)
ウィル・グリーン(guitar) ※トレディチ・バッチでサックス担当
アーロン・エッジコム(drum)※トレディチ・バッチでヴィブラフォン担当

3人ともこれまでこういうハードコアな音楽は演奏してこなかったと思うのですけど、どういうきっかけでこのTriggerをはじめたのか不思議ですね。

こういうハードコアな音って単調になってダレがちですけど、Triggerはずっとテンションをキープしていて、これってかなりレアなグループなのかなと思います。
特にウィル・グリーンのギターからとめどなく決めフレーズが繰り出されて、いちいちカッコ良いですね。(いちばん畑違いの楽器を担当しているとはとても思えないですね)