アンジェリカ・ニーシエ(Angelika Niescier) 『The Berlin Concert』レビュー


Angelika Niescier(Alto Sax)
Christopher Tordini(bass)
Tyshwan Sorey(drums)

主にドイツを中心に活躍するサックスプレイヤーのアンジェリカ・ニーシエ(Angelika Niescier) のアルバム『The Berlin Concert』での紹介です。
いや、彼女のことはこれまで完全にスルーしていたのですが、去年2019年に『The New York Trio』というアルバムがリリースされていまして、過去の作品をいくつか聴いてみたのですが、もうすっかりファンになっています。

『The Berlin Concert』はTordiniとSoreyとのトリオで、この組み合わせがライブやフェスなど最近の活動の中心だったようですね。
今年リリースされた『The New York Trio』はドラムがジェラルド・クリーヴァーに変わっていて、もうちょっとグルーヴ重視のグループになっているようですね。(個人的にはThshawnのドラムの方が好みなので『The Berlin Concert』の方が良いように思いますけど)

この『The Berlin Concert』でのライブは映像でも観ることができるのですが、マシンガンのように止めどなくフレーズがあふれ出すようで、聴いていて圧倒されます。基本的にフリーフォームで延々と続いていつ終わるかわからないような演奏なのですけど、いつまででも聴いていられるような気がします。
いつもはどんなプレイヤーと共演しても自分のドラムの音で埋め尽くすTyshawnですけど、彼ですら彼女のサックスに脇に追いやられそうです。
サックスの技術的なことはわからないですけど、かなり高度なことをやっているに違いない(きっと)

Intakt /もうひとつの最重要レーベル

http://www.intaktrec.ch/release.htm

このアルバムはIntaktレーベルからのリリースなのですけど、それにしてもこのレーベルのアルバムってあらためて見てみると面白そうな作品がたくさんありますね。

最近聴いて気に入ったクリス・スピード・トリオ『Respect for Your Toughness』などもIntaktです(あとでブログに書くかも)
未聴ですけどTim Berne’s Snakeoil『The Fantastic Mrs. 10』もIntaktからのリリースでした(Berneはこれまでは自身のレーベルかECMが多かったのですけどね)

あまり意識していませんでしたけど、このブログでもIntaktレーベルのアルバムについてけっこう頻繁にこのブログで取り上げていました。けっこう自分のテイストにあっているレーベルなのかも。個人的にはPi Recordingとともに最重要レーベルなのかも。

マイケル・フォーマネク『Even Better』(→過去投稿)
ジム・ブラック・トリオ『Reckon』(→過去投稿
Elias Stemeseder, Devin Gray, Anna Webber『Jagged Spheres』(→過去投稿
トム・レイニー・トリオ『 Camino Cielo Echo 』(→過去投稿
Sylvie Courvoisier 『D’Agala』(→過去投稿)※Sylvieはスイス人なのでIntaktにレコーディング多い

時間があったらレーベルのアルバムを順に聴いていく「Intakt マラソン」みたいなこともやってみたいなー。