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吉田達也さん 厳選アルバム ベスト5【最強インプロヴァイザー】

”みんな大好き” 吉田達也さん

みんな知ってると思いますけど簡単に紹介すると、吉田達也さんは日本最強のドラマーで即興演奏家。
作曲から歌まで、さらにレコーディングエンジニアなども自ら行い、自らのグループをいくつも率いてレコーディングを行い、さらに数々のミュージシャンとの共演やセッションワークで年間100以上のライブをこなすワーカホリック

吉田さんの活動は本人のFacebookを見た方が早いかもしれません。たくさんの写真とともに詳細な活動記録を自ら発信しています。

初・吉田体験

はじめて吉田達也さんを初めて聴いたのは、菊地雅章さんの『The Slash Trio』
雑誌で読んだのか、なぜこのアルバムを聴こうと思ったのは良く憶えていないのですけど。。

この時にすでにジョン・ゾーンやTzadikレーベルの事は知っていたのですけど【New Japan】シリーズはあまり聴いていませんでした。
『The Slash Trio』を聴いて
「ドラムの吉田さんって人、なんかTzadikレーベルからたくさんアルバム出してる」
「え?ゾーンとは日本時代からの知り合いだったのか」
みたいな感じで興味が湧いて他のアルバムも聴いていった感じですね。

お気に入りアルバム5枚

それではわたしのお気に入りアルバム5枚の紹介です。
(まだまだ他にもあるので、また今度Vol.2をやっても良いかも)

菊地雅章スラッシュ・トリオ『The Slash Trio』


菊地雅章  (piano)
菊地雅晃  (bass)
吉田達也  (drums)

このトリオは甥である菊地雅晃さんが吉田さんを推薦したそうなのですけど、アルバム2枚にライブアルバム2枚と、短期間に4枚もCDをリリースしています。
ほぼこのグループのすべての演奏をレコーディングした感じでしょうか。本人たちも手ごたえがあったのかも。

はじめて聴いた吉田達也さんのアルバムですけど、菊地雅章さんのピアノの不穏な音色に対して複雑な変拍子でアグレッシブなドラムで応戦するのを聴いた時は衝撃でした。ジャズドラムとも、他のどんな音楽ともぜんぜん違っていましたね。

藤井郷子『Zephyros』


藤井郷子(piano)
田村夏樹(trumpet)
早川岳晴(bass)
吉田達也(drums)

吉田達也さんがジャズミュージシャンとの共演したグループはあまりなく、長く継続した共演も実は藤井郷子カルテットなど、ピアニスト藤井郷子さんとの共演だけです。
菊地雅章スラッシュ・トリオも期間限定だし、あと林栄一さんのアルバムに1枚だけ参加したり、どれも短期で終了していますね。

藤井郷子カルテットは、吉田達也さんのドラムと早川岳晴さんのベースという超強力なバックを得て、スピード感やうねるグルーヴなど、ジャズのインプロの枠をさらに押し広げた感もあります。
スタジオアルバムは4枚リリースされていますがどれも素晴らしく、必聴です(#私を構成する9枚には『Zephyros』を入れましたが、どれも甲乙付け難いです)

藤吉『Toh-kichi』
藤井郷子(piano)
吉田達也(drums)

藤井郷子さん吉田達也さんの共演というと、藤吉とデュオユニットで2枚のアルバムをリリースしています。
藤井郷子カルテットともルインズとも違うインプロ主体の演奏なのですが、ハイテンションなインプロをダレることなくキープするのは驚異的です。
スタジオアルバムである『Erans』は割とかっちりとした様式美があって、『藤吉』はライブでよりアヴァンギャルドさを増した演奏ですね。
7曲目「Arabiondo」みたいなちょっとしたユーモアもあり

高円寺百景『Dhorimviskha』

吉田達也  (ドラム/ヴォーカル)
坂元健吾  (ベース/ヴォーカル)
小森慶子  (ソプラノ・サックス/クラリネット)
矢吹卓  (キーボード)
AH(工藤亜紀)  (ヴォーカル)
小金丸慧  (ギター/ヴォーカル)

マグマフォロワーである吉田さんのプロジェクトの中で、1番プログレ度が高いのが高円寺百景
彼らの実に13年ぶりのアルバムが『Dhorimviskha』です。

高円寺百景は頻繁にメンバーチェンジを繰り返しているグループですけど、このアルバムのメンバーは新加入の小金丸さんを除いてほぼ10年近く在籍しているメンバーですね。
さすが長く続いているグループだけあって、超高速の演奏を行いながらも一糸乱れぬアンサンブルでシビれますね。

Ruins alone『Ruins alone』


Ruinsは、吉田達也さんとベースの佐々木恒さんによるエクスペリメンタル・ハードコア・ロックバンドで、Ruins aloneはそこから派生した吉田さんのソロ・プロジェクト。
あらかじめ録音したシンセ音などをサンプラーで流しながら、それに合わせて吉田さんがドラムとヴォーカルを演奏するというスタイル

もともとはディスクユニオンの「時報ライブ」みたいな(YouTubeで検索)、ひとりで演奏する必要がある場合のある種ネタ的なプロジェクトだったのだと思います。

ただサンプリングを逆手に取りインプロ要素を無くしたことで、より複雑で高速な曲展開が可能になってグっとドライブ感がと増しています。
新たなRuinsの魅力を発見できたことで、正式なソロ・プロジェクトへ昇格したんじゃないでしょうか。

Painkiller『Prophesy』


John Zorn  (as)
Bill Laswell  (bass)
Yoshida Tatsuya  (drums)

Naked Cityとともに初期ジョン・ゾーンの代表的なグループだったPainkiller
このアルバムはオリジナルドラマーのミック・ハリスに代わり、正式メンバーとして吉田達也さんが加入した後のアルバム。2003-2004年ごろに行われたヨーロッパツアーから演奏をチョイスしたライブ盤ですね。
YouTubeなどで動画を観ることはできていたのですけど、10年近く経ってからという謎のタイミングでのリリースです。

前後に” Prelude“ and ” Postlude“という短い曲があり、間に60分以上のフリーインプロが続くという構成。
吉田さんはミック・ハリスと違って、けっこうインプロっぽく他の2人の演奏に反応して叩いてる気はしますね。ただ、ゾーンとラズウェルは割とインプロに流されず自由にプレイしている感じ。
音じたいはビル・ラズウェルの好みが反映されている気がして、アンビエント・ダブ風のパートも多く好き嫌いが分かれるかも。

印象としては各ライブのベストパートを集めてリリースみたいにすればもっと良かったのかもしれないですが、権利関係などでできない事情もあったのかな?10年超しのリリースというのもアーカイブ的な位置づけのリリースなのかもしれないですね。

ただこのメンバーの音源というのは貴重なので、もうそれだけでありがたいのですけど。