Will Blades:サンフランシスコベイエリアの新進オルガニスト

少し前にtwitterを見ていたところ、ドラマーScott Amendolaの投稿を見たのですが、今日はその話です。

twitterの内容は自身が出演するライブの紹介で特にどうという事なかったんです。
ですけどデュオで共演するオルガンプレイヤーがWill Bladesという今まで名前を聞いたことのないプレイヤーだったんで、ちょっと気になって調べてみました。

Will Bladesの簡単Biography

彼はディスコグラフィーを見ると2004年くらいからサイドメンとして活動をしているようです。
彼はwikiもないのですけどもう40歳近いのですかね。

自分名義のアルバムでいうと、2012年にメデスキ・マーティン&ウッドのBilly Martinとデュオでレコーディングした『Shimmy』がデビュー作

ディスコグラフィーを見ると、Will Bernard 『PARTY HATS』(2007)、『OUTDOOR LIVING』(2012)でも彼はオルガンを弾いています。
「気になったので」なんて言いつつこの2枚のアルバムは聴いたことがあって、実は彼の演奏を聴くのは初めてじゃなかったようです。(ジャズミュージシャンあるある)

彼は2017年のダウンビート批評家投票で”Rising Star Organ”に選ばれているようなのです。
キャリア15年近いミュージシャンを”Rising Star”って言っちゃうのもなんか違和感ですけど、、
まあダウンビート誌はいまだにウェイン・ショーターが受賞するくらいですから、ダウンビート的には30台・40台はまだ「若手」扱いなのかも

スコット・アメンドラとのデュオも良さげ

彼はスコット・アメンドラとのデュオでアルバムを出していますけ。
(2016年リリースの『GREATEST HITS』!!アルバムタイトルもすごい)
今回のライブも、この時のアルバムと同じ組み合わせと言うことみたいですね。

それにしてもジャズでデュオってあまり見かけない編成ですよね。音数が少なくて物足りなくなりがちなので。
ただ彼のデュオアルバムを聴いても音は全然スカスカになっていないんですよね。
「オルガンはベースも弾けるから大丈夫」ということでは全くなくて、「ドラムにとにかく手数多くガンガン叩いてもらう」ということのようです。Bladesはむしろ音は少なめで、ほぼドラムソロかと思うくらいです。
フリーフォームのアメンドラと、グルーヴ重視のマーティン、どちらのデュオもカッコ良いです

聴きたい!ジャズオルガントリオ

Bladesはたくさんアルバムをリリースしていますけど、通常のオルガントリオ編成は実は無いんですよね。
最新作の『Field Notes』は Jeff Parker: Guitar、Simon Lott: Drums とのトリオ演奏ですけど、Simon Lottは(スタントン・ムーア風の)ニューオリンズファンクっぽいドラムで、ジャズのオルガントリオとはちょっと違う感じです。

Will Bladesリーダーで理想のグループは

Will Bernard  (Guitar)
Wil Blades  (Hammond B-3)
Scott Amendola  (drums)
ですね。
3人とも顔見知りなんだし、このメンバーでアルバム作って欲しいですね