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Spotifyによって変わる ” 音楽の聴き方 “

はじめに、、、

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ここから本文: サブスクの功罪

もしいま、この投稿を読んでいるなかでApple Music/Spotify/Amazon Musicなどの定額音楽ストリーミングサービスに加入している人はいますか?もしあなたがサブスクユーザーなら、すぐに退会したほうが良いかもしれません。

たしかにサブスクは魅力的です。
4000万曲という膨大なライブラリを聴けるのはとんでもなく便利です。それは良くわかっています。
確かに便利なのですが、自分に問いかけてみてください。それだけ便利になったぶん、より音楽を楽しめるようになっているでしょうか?
「手間が減って楽になったけど、別に音楽を聴くのが楽しくなった訳じゃない」という人がほとんどじゃないでしょうか?

そういう人はたいてい、気にいった音楽を繰り返し聴くことより、さらに良いアルバムを探すことに時間と情熱を注ぐようになってしまっているからなのだと思います。

サブスクで音楽の選択肢が増えるということは、未聴の音楽が目の前にたくさん並ぶことになるので、良い音楽に出会うためにひたすら探しつづけるハメになるという、あまりハッピーじゃない状態に陥っているような気がします。

音楽を楽しめていた時代

日本でApple Musicなどのサブスクサービスが開始されたのが2015年ごろからで、わたし個人は去年ごろからSpotifyを使いはじめたくらいです。

音楽を聴きはじめた学生のころなんかは、普通にCDを買ったりたまにレンタルしたりして音楽を聴いていました。
その頃は聴けるアルバム枚数も少なくて同じアルバムを何度も繰り返し聴いていました。
思い返してみると、この時の方がいまよりずっと音楽を熱中して聴いていたのかも。

こういう話は別に「昔は良かった」的な思い出補正じゃなくて、おそらく多くの人が同じように感じてると思います。

音楽の聴き方の転換点

この「若いころに聴いた音楽が強く印象に残っている」というのは、多くの人が感じていることだと思います。

まだ音楽に詳しくない時期は、今まで聴いたことない素晴らしいにはじめて出会う、という強烈な体験をけっこうな頻度で体験することができますからね。

ただ、音楽の熱心なリスナーでたくさんアルバムを聴きづつけていくと、どこかで音楽がそこまで楽しくなくなる「転換期」がやって来るのだと思います。

ただ音楽を聴き続ければ聴き続けるほど、新譜を聴いても「さほどでもない」「いままで聴いたアルバムの方が好き」と思うことが多くなってくるはずです。
音楽に詳しくなればなるほど、次に聴く音楽のハードルがどんどんあがっていってしまうんですよね。

サブスクは、いろんな音楽にアクセスできるメリットがある反面、リスナーがこの「新譜がすべてそこそこのアルバムに聴こえる」状態に陥りやすいのだと思います。

音楽を卒業したくてもできない人たち

30代になると新しい音楽を聴かなくなり”卒業”する人が増えるという話も良く聞きます。

仕事や家庭を持つようになるといった環境の変化もあるのでしょうけど、感動するあたらしい音楽に出会えなくなって「つまらない新譜を聴くより持ってるアルバムを聴いていた方がマシ」
と考えちゃうからだと思います。

別に新譜を追いかけなくても、音楽を楽しめるなら別にそれでもかまわないのでは?と個人的には思います。

ただ逆に「いや、まだ自分の聴いたことない素晴らしい音楽がどこかに眠っているはず!」と考えちゃう人は、ひたすら新譜を聴き続けることになってしまうんじゃないでしょうか。

たまに
「聴こうと思って買ったけど、まだ封を開けていない未聴CDが数千枚ある」
「未聴CDを消化していくために新譜ばっかり聴いている」
という人がいて、こういう人たちをミチョラーっていうらしいです。

サブスクの困った点は、聴くことができるけれどもまだ聴いていないアルバムがほぼ無限に目の前に並べられて、もうみんな総ミチョラー状態になってしまうことなんだと思います。

音楽を楽しむことよりも、ついつい音楽を探すことに時間とパワーを使うようになってしまうのだと思います。

「あきらめ」や「妥協」も大切

かつては音楽を選ぶときは雑誌や口コミ、最終的には自分のフィーリングで音楽を選んでいて、
それはパーフェクトではなくてもそこそこ満足できるセレクションになっていたのだと思うんですよね。

サブスクで膨大にある音源を片っ端から聴こうとするのは、リスナーの使える時間はあまりにも少なく、たいていは目的を達せられないままタイムアップになってしまいそうです。

これを読んだ人は、思い切ってサブスクを捨てて自分のフィーリングのままに音楽を選んでみたら良いんじゃないでしょうか。
音楽は「探す」ことより「聴く」方がずっと楽しいですよ。

自分にとってどんな音楽が特別な体験になるかは、雑誌のレビューや口コミや、ましてやサブスクのおすすめなんかよりも、自分自身がいちばん的確に判断できるのですから。