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ヌスラット・ファテ・アリ・ハーン /カッワーリ最高のシンガー

どうも紗奈です

ヌスラット・ファテ・アリ・ハーン(Nusrat Fateh Ali Khan)は、パキスタンのイスラム伝統音楽であるカッワーリのシンガーで、ワールドミュージックの最大のスターと言って良いミュージシャンだと思います。
「ワールドミュージック好き」と言って彼の音楽を紹介しない訳にはいかないですね。

彼はピーター・ガブリエルが主宰するリアルワールドレーベルで大きくプッシュされたことをきっかけに世界的に有名になり、レーベルの初期の時期に最も成功したミュージシャンと言えますね。
ちなみにピーター・ガブリエルにヌスラットのことを紹介したのはThe Whoのピート・タウンゼントらしいです(トリビア)

カッワーリとは

ヌスラットが演奏するカッワーリという音楽はパキスタンの伝統的なムスリム音楽です。
ペルシャ音楽由来のアラー・ムハンマド・預言者への賛美を歌う叙事詩と、インド大陸のガザルなどの民族音楽がブレンドされた音楽で、パワフルなリードヴォーカルとトランス状態へ誘うような手拍子とコーラスが特徴です

北インド伝統音楽の概念であるラーガ(旋律)やターラ(リズム)はカッワーリにも共通しているのですが、もうすこしルールは緩く、ガザルなどのライトクラシカル音楽に近い感じですね。
おもにウルドゥー語、アラビア語、ペルシャ語などで歌われるようです

カッワーリのグループ編成

カッワーリというのは基本のグループ編成があって
ヴォーカル:2人
ハーモニウム:2人(ヴォーカルも兼ねる)
タブラ:1人
コーラス+手拍子担当:たくさん
というのがスタンダードのようです。

メインはヴォーカル兼ハーモニウムの2人にタブラの3人のみ、あとはその他大勢みたいな感じ。
ふたりのヴォーカルの掛け合い、アンサンブルというのがカッワーリの聴きどころですね。

ちょっと変化球な編成のヌスラットのパーティー

ただヌスラット自身はハーモニウムは弾かず、ヴォーカルに専念しているみたいです。

もちろん彼はハーモニウムも弾けますし、さらに言えばタブラも叩けます。
※インド音楽はメロディとリズムのどちらも深く理解しないといけないという事で、歌手もタブラを稽古するみたいですね。
ヌスラットも、若いころにカッワーリの修行をはじめるにあたって師匠から「まずタブラを稽古しろ」と言われたとのこと

ヌスラットの後継者、ラーハット

ヌスラットのグループ(パーティーと呼ばれます)でリードヴォーカルを取るのは、ヌスラットともうひとりいます
近年になるにつれ、このもうひとりリードヴォーカルはヌスラットの甥であるラーハットが担当する多くなってきています。

ラーハットはヌスラットのグループの正統な後継者ということで、ヌスラットが亡くなった後にリードヴォーカルとしてグループを引き継いでいます。

いまではラーハットもパキスタンの国民的歌手と言われているみたいで、パキスタンの人権運動家マララ・ユスフザイさんがノーベル平和賞を受賞した際には、授賞式でパフォーマンスを行ったりしています。

ラーハットの歌というとハイトーンヴォイスが特徴なのですけど、深みのあるヌスラットとはかなり聴いた印象も違いますね。
あの声がちょっと苦手という人も多いかもしれないですね。正直、私もあまり好みじゃないです

ヌスラット・ファテ・アリ・ハーン おすすめCD

ヌスラットのアルバムを聴くなら、(わたしの勝手な好みで申し訳ないですけど)ラーハットのいない古めの音源が良いかなとも思ったりします

Nusrat Fateh Ali Khan『in concert in Paris』

名盤と言われる1985年のオコラレーベルのパリコンサート(5枚組!)というアルバムがあるのですが、やはりこのあたりの演奏が良いのではないかと思います。
ヌスラットのまだ若々しく、パワフルでエネルギッシュなヴォーカルが聴けますし。

このアルバムでは、ヌスラットともうひとりのリードシンガーは、いとこのファルークさんかもうひとりのおじさんが担当すること多いですね。特にこのもうひとりのおじさんはホント素晴らしいです。(ちゃんとクレジット調べたんですが、人数がいっぱいでどの人がどの名前かわからない、、)
倍音を響かせるヌスラットに比べて、より低音で深みのある声ですね

カッワーリも世襲みたいなので、彼はリーダーにはなれないけど現場を仕切る大番頭みたいなポジションなのかも

それでは

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