2019年 グラミー賞 ジャズ関連のノミネートを一挙紹介

本日11月22日に、2019年第62回グラミー賞のノミネート作品が発表されましたね。

去年くらいまではほとんどグラミー賞って気にしてなかったのですけど、今年はブログで取り上げることもできるかなと思ってちょっとチェックしてみましたよ。
受賞予想もしてみようかな。

ノミネート全体はこちらで見られます。

BEST CONTEMPORARY INSTRUMENTAL ALBUM

『Ancestral Recall』Christian Scott aTunde Adjuah
『Star People Nation』Theo Croker
『Beat Music! Beat Music! Beat Music!』Mark Guiliana
『Elevate』Lettuce
『Mettavolution』Rodrigo y Gabriela

この部門は去年はSteve Gadd Bandが受賞したそうですね。
昔のクロスオーバーとかフュージュンみたいな感じのカテゴリなのだろうと思います。
Christian Scott とかMark Guilianaなどがノミネートしているのですが、彼らのアルバムはオーセンティックなジャズとは思われていないのですね。
あと、むかしジャムバンドブームの時に話題になったLettuceがノミネートされていますね。

受賞予想はノミネートが3回目で、この5組の中では最多のChristian Scottかな、と思います。

BEST IMPROVISED JAZZ SOLO

グラミー賞ってこんな部門があったんですね。知らなかった。「このアルバムのここのソロが今年のベスト」みたいに決めるということなんですかね。それって、みんな興味あるのかな?

ジュリアン・ラージがアルバム『Love Hurts』でとりあげたオーネット・コールマンの「Tomorrow Is the Question」でノミネートされています。
ジュリアン・ラージはグラミー賞の受賞歴が無いので受賞してほしいですね(でもこの賞もらっても別にうれしくもないのかも)

BEST JAZZ VOCAL ALBUM

『Thirsty Ghost』Sara Gazarek
『Love & Liberation』Jazzmeia Horn
『Alone Together』Catherine Russell
『12 Little Spells』Esperanza Spalding
『Screenplay』The Tierney Sutton Band

今年のヴォーカル部門はセシル・マクロリン・サルヴァント、ダイアナ・クラール、ディー・ディー・ブリッジウォーターみたいな大物が不在で、みんなにチャンスがありそう。

正直言って知らない人ばかりだったのですけど、少し聴いたかぎりではCatherine Russell『Alone Together』がいちばんお気に入りかな。5枚の中ではもっとも正統派のジャズ・ヴォーカルアルバムですね。

BEST JAZZ INSTRUMENTAL ALBUM

『In The Key Of The Universe』Joey DeFrancesco
『The Secret Between The Shadow And The Soul』Branford Marsalis Quartet
『Christian McBride’s New Jawn』Christian McBride
『Finding Gabriel』Brad Mehldau
『Come What May』Joshua Redman Quartet

いわゆるグラミーのジャズ部門といえば、この部門。
アメリカで一般的に人気の高いジャズミュージシャンがノミネートされています。

このセレクションをみても、グラミー賞のノミネートってアルバムの出来というよりも、ミュージシャンのネームバリューで選んでいるような気がしますね(それが悪いとは言わないですけど)
この5枚を見ても、それぞれのミュージシャンの過去のアルバムと比べて特に出来が良いという訳ではなさそうだし。

このノミネートされた中では、ブランフォード・マルサリスとクリスチャン・マクブライドの2人はSNS上でいつも面白いコメントをするので、個人的に親近感を持っています。
このメンバーだと誰が受賞しても文句ないですけど、2人のどちらかに受賞してほしいな。

それはそうと、二人とも毎週の試合後にアメフトのコメントするのが楽しみです。
ブランフォードの応援するニューオリンズ・セインツは絶好調(8勝2敗)で優勝しそうな勢いです(グラミーと関係ない、、)

BEST LARGE JAZZ ENSEMBLE ALBUM

なんといっても狭間美帆さんの『Dancer In Nowhere』が受賞するかが注目ですね。

正直、こういうラージアンサンブルはあまり聴かないですけど、『Dancer In Nowhere』は聴いてみてすごく気に入りましたよ。すごく凝っているのにそう感じさせず楽しんで聴けると思いますし。

BEST LATIN JAZZ ALBUM

『Antidote』Chick Corea& The Spanish Heart Band
『Sorte!: Music By John Finbury』Thalma de Freitas
『Una Noche Con Rubén Blades』Jazz At Lincoln Center Orchestra With Wynton Marsalis & Rubén Blades
『Carib』David Sánchez
『Sonero: The Music Of Ismael Rivera』Miguel Zenón

チック・コリアとウィントン・マルサリスという、普段はラテンをあまり演奏しない2人がノミネートされていますね。

「ラテン」よりか「ジャズ」よりかでいうと、「ラテン」よりが『Sorte!: Music By John Finbury』『Una Noche Con Rubén Blades』の2枚、ジャズよりが『Carib』『Sonero: The Music Of Ismael Rivera』の2枚、中間が『Antidote』ですかね。

聴いた印象では、何か全然違うジャンルのアルバムが一緒にノミネートされているみたいで、比べるのも変な気もしますけど、個人的に聴いて気に入ったのはウィントンのアルバムかな。
ウィントンは全然目立ってなくて、リンカーン・ジャズ・オーケストラのキレの良い演奏とルーベン・ブラデスの歌が聴きどころ。アルバムジャケットの写真を見ても、ウィントンはピントすら合っていませんねー。

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