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D・ガレスピー「大統領になるよ。そして宇宙へ行く」

トランペッター、デイブ・ダグラスによるディジー・ガレスピーへのトリビュート作『Dizzy Atmosphere』がリリースされました。

デイブ・ダグラス自身のレーベルGreenleaf Musicからのリリース。Greenleaf Musicのアルバムはサブスクで聴けたり聴けなかったり基準がよくわからないのですけど、今回のアルバムはサブスクでも聴けますね。

Personnels
Dave Douglas, Dave Adewumi(trumpets)
Matt Stevens (guitar)
Fabian Almazan (piano)
Carmen Rothwell (bass)
Joey Baron (drums)

このメンバーはなかなか新鮮味がありますね。
もともとデイブ・ダグラスはアルバムごとにメンバーを頻繁に変えてあまりメンバーを固定しないのですけどね。
Matt Stevens,Fabian Almazanはこれまでダグラスとはほぼ共演はないと思いますし。特にAlmazanは音数を抑えた印象的なプレイをしています。Matt Stevensはあまり目立ってないかな。

それにしても最近のダグラスは若手ミュージシャンを積極的に起用することが多いですね。あと女性ミュージシャンなども多いです。これはもう意図的。
今回の『Dizzy Atmosphere』では、前作『Engage』(すごい良いアルバム!)でも起用されていたナイジェリア系トランペッターDave Adewumiと女性ベースのNick Dunstonという2人の若いミュージシャンを起用しています。

ガレスピーのトリビュートと言いつつ、ガレスピーの曲は”Manteca “と “Pickin’ the Cabbage “の2曲であとはダグラスのオリジナルです。
セッションっぽい曲で地味な感じの曲が多い気はしますけど、手堅い演奏が多くて悪くないかも。

「ディジー・ガレスピーを大統領に」

『Dizzy Atmosphere』というタイトルは、1963-1964年にガレスピーが(冗談で)「大統領になる」と言って選挙運動を初めたそうで、その時に「わたしが大統領になったらアフリカ系アメリカ人初の宇宙飛行士になる」という宣言をしていたエピソードに基づいているようです。

選挙運動の一環で『Dizzy for President』というアルバムを作ったりしていて、「ディジーに投票を!いい大統領になってスイングするんだ !」みたいなことをステージでパフォーマンスしていたようで、まあ観客にはウケていたようです。
その実、彼は「Dizzy for president」と書かれたバッジの売り上げを南部キリスト教指導者会議やキング牧師に寄付したりしていたようです。ここからジョンソン大統領の当選と公民権法の成立へとつながることになるとのこと。ふむふむ。

ダグラスはトランペッターとしてだけではなく、ガレスピーのこういう政治への関わりについてシンパシーを感じてこのアルバムを作ったようですね。
ダグラスがこういうコンセプトのアルバムを作り出したのは、普段から女性やマイノリティの権利について多く発言していますし、明らかにトランプ政権への態度表明なのでしょう。

 

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Jazz
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