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国歌斉唱を拒否したNFLプレイヤー コリン・キャパニック

今回の投稿は音楽以外の話題

2020年5月25日、ミネソタ州ミネアポリスでジョージ・フロイドさん(46歳)が。偽造紙幣を使ったとして警官4人に拘束された。地面にうつぶせ押さえつけられ膝で首を押さえつけられたことにより亡くなったという痛ましい事件がありました。

これにより全米各地で大規模なデモが起こっている状況なのですが、今日はそんな中に再び注目を浴びることになったNFL選手、コリン・キャパニックについて話題について

【写真】チームメイトと一緒にひざまずくコリン・キャパニック(中央)

 

コリン・キャパニックの国歌斉唱拒否事件

コリン・キャパニックは、アメリカンフットボールリーグ(NFL)のクォーターバック選手で、2016年に「黒人や有色人種への差別がまかり通る国に敬意は払えない」と理由から、試合前の国歌斉唱でベンチに座ったまま立ち上がらず起立を拒否するという行動を取り、この行動は「taking aknee(テイキング・ア・二―)」と呼ばれました。

サンフランシスコ49ersという人気チームに所属して、クォーターバックというチームで最も人気で高給取りのポジションのスターター選手の行動は当時かなり波紋を呼んだことをおぼえています(その当時にNFLを観はじめていたところだったので)

当時のファン、チームメイト、チームスタッフ、リーグ関係者の反応はかなり冷ややかでした。彼の行動に賛同して片膝をつく選手も現れましたがその人数はわずかでした。数多くのアフリカ系選手が所属し、サンフランシスコというアメリカで最もリベラルな土地の、49ersというチームスタッフにも多くのマイノリティを抱えるチームにおいても、です。

実際のところ アンケート結果でもアフリカ系のファンの中では肯定的な人もいましたが、ファン全体からすると反発の方がずっと大きかった印象。

国歌斉唱を拒むことを、ファン(多くは白人)は「自分たちへの侮辱」ととらえてしまったのでしょう。「言いたいことは理解するがそれはフィールド外で主張すべきこと」という意見も多かったです。

簡単にいうと、キャパニックの行動はまわりから「浮いていた」

「国家を歌わないアイツらをなんとかしろ!」というファンからの圧力も強く、結果としてNFLはリーグとして国歌斉唱時の起立を求めるルールを採択しました。フィールド上で起立しない選手がいた場合はチームに罰金を科すことができる、というもの。

キャパニック自身は、けっきょくこの事件がきっかけでNFLチームから解雇され、現在にいたるまでどのチームにも所属していない状態です。

その後、キャパニックは「リーグから不当に解雇された」と裁判に訴えたりもして、のちに和解するなど、この騒動は下火へと向かうことになります。

 

ブリーズ選手がNFLの膝つき抗議に反対

NFL選手の片膝つき抗議はほぼ忘れかけられていた話題ですが、今回のジョージ・フロイドさんの事件によるデモを受けてSNS上で抗議表明するスポーツ選手なども多く、そんな中でキャパニックの存在がクローズアップされているようです。
キャパニック自身もフロイドさん事件に反応して、今回の抗議デモで逮捕された人に対して弁護士を雇う基金を設立したりとています。

そんな中、ふたたびNFLのリーグ内で片膝つき抗議が再燃するかもしれないという憶測もあり、それに反対するD・ブリーズのような選手も現れました。

NBAのスーパースター、レブロン・ジェイムズはブリーズに対して
「キャパニックが片膝をついた理由を全く理解していないだろう??  国旗や軍人に対する侮辱とは何の関係もない」
と激しく非難したようです。その後、ブリーズは自身の発言が混乱を生んだことについて謝罪しています

ブリーズの発言は、全米にデモが拡がるなかでうかつだった気はしますが、別にブリーズがフロイドさんを死に追いやった警官を擁護していた訳じゃないし、タイミング的にまわりが過剰に反応したように思います。

深まる分断

今回のミネソタのデモは、キャパニック事件で露わになったアメリカの分断が再び可視化されたようにも感じますね。

実際のところ、ミネソタで起きたような痛ましい事件を「しょうがない」と思っているアメリカ人はごく少数なんじゃないかと思います。
デモに参加していない人でも無実の市民が警察に誤って死亡させられることを望んでいる人はいないでしょう。
そういう人たちへ向けて、「これはマジョリティである白人全体の問題」「人種問題を軽視する共和党とトランプ政権の問題」というメッセージへ送りつけることは、「それはちょっと話が違うんじゃないの?」と感じる人も多いのだと思います。

身近な例で言えば、たとえば女性が受けるセクハラに「しょうがない」と思っている男性は今では少数でしょう。だからといって職場で「セクハラが無くならないのは男性全体の責任」「みんなで職場ではセクハラ撲滅のキャンペーンバッジを付けましょう」みないたことを女性が訴えたら、問題意識を持っている男性ほど居心地が悪くなるでしょうし、中には反発する人も出てくるでしょう。

逆にセクハラについて深く考えていない男性ほど後ろめたさを感じずに、「すごく良い案。どんどんやりましょう」とか言いそう。

今回のミネソタのデモについてもマジョリティである白人側のセレブからもたくさんメッセージが出されましたが、当事者感覚というか、アメリカ社会で不正義がまかりとおるのには社会の一員として自分にも責任の一端はあるという思いが伝わってこないのは残念です。たとえばビリー・アイリッシュとか

Yahoo!ニュース
ビリー・アイリッシュ、”すべての命が大切”を批判「白人には最初から特権がある」...
https://news.yahoo.co.jp/articles/196dfd7489e1f65c77e93ce919553674a2202396?page=1
先週、ミネソタ州ミネアポリスで起きた白人警官によるアフリカ系アメリカ人ジョージ・フロイドに対する暴力事件。フロイド氏が武器を持たず、無抵抗だったにも関わらず警官は膝で彼の首を約8分間にわたって押さえ

「こんな社会は間違っている」と訴える人のメッセージに「いまの社会の不正義の責任はわたしには無いと思っているのだけど」というエクスキューズが透けてみえているし、変えていくべきはこういう人の意識なのだと思うのですけどね

 

雑談
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サナコレ