今日の投稿はジョン・ゾーンのNew Masada Quartetについて
短め投稿ですが、それではいってみましょう
ジョン・ゾーンのライフワークとも言えるプロジェクト「Masada」
これまで様々な形態のグループがあったMasadaプロジェクトですが、完全な新編成となるNew Masada Quartetによる、セルフタイトルのデビューアルバム『New Masada Quartet』が2021年末にリリースされました。
それから約1年強。彼らの2枚目のアルバムが「New Masada Quartet, Volume Two」としてリリースされています。
Tzadikオフィシャルの紹介文にを読むとこの1枚目のアルバムは
「Tzadikの最近のリリースで最も売れた、最も人気のある作品の1つでした」
そうですね。
個人的には1枚目のアルバムに関しては当時のブログでけっこう辛口採点だったので、ちょっと意外な感じでした。
そして今回の2枚目、Vol.2ですが、個人的には「1枚目よりずっと良い」という印象です。
シンプルで印象的なベースラインによるスローグルーヴにのせて、耳に残るユダヤメロディをエモーショナルに演奏する感じで、マサダの「ユダヤ旋法」という面にフォーカスしたような構成になっていると思いますね。
作曲重視で、アンサンブル重視の落ち着いた演奏で、フリーキーな演奏やインプロは控えめ。聴いた印象は初期のオリジナル・マサダに近いかもしれません。
どちらかというと現代ジャズっぽかった1枚目からは180°方向転換したような気もしますね。
とはいえ、このいわゆるマサダっぽい演奏というのも、裏を返せばこれまでの路線を踏襲しているとも言えるので、それを「ニュー」という名を関したNew Masada Quartetで聴きたいかというと若干疑問ではありますが。
せっかくの豪華メンバーなので「こんなもんじゃないでしょ」とも思うので、次作に期待ですね。
New Masada Quartet
John Zorn (sax)
Julian Lage (guitar)
Jorge Roeder (bass)
Kenny Wollesen (drums)