Tremendously excited about this year's amazing group of competitors! Be sure to come out and support them at the semifinals round at noon on 12/2 at @SmithsonianNMAI https://t.co/hdJgAl4csA pic.twitter.com/VPsc48kffs
— Hancock Institute (@HancockInst) November 20, 2019
ハービー・ハンコック・コンペティション
毎年、ハービー・ハンコック・コンペティションという30歳以下のジャズミュージシャン対象のコンペティションが開催されています(かつてはセロニアス・モンク・コンペティションという名前でした)
これまで数多くの人気ミュージシャンが受賞してきていて、このコンペが新人の登竜門とも言える存在のようです。
かつては、ジョシュア・レッドマン、ジャッキー・テラソン、グレッチェン・パーラト、セシル・マクロリン・サルヴァント、アンブローズ・アキンムシーレ、ティグラン・ハマシアン、メリッサ・アルダナなどなど、錚々たるミュージシャンが受賞しています。
過去の受賞者はこちら
毎年ひとつの楽器を選んで開催されるのですが、今年はギター部門のようです。
いろんな楽器の持ち回りなので、ひとつの楽器に限ってみると開催のスパンは長く、前回ギター部門で開催されたのは2005年までさかのぼります。
この2005年コンペの1位はラーゲ・ルンド、2位はマイルス・オカザキ
さらにさかのぼると1995年の1位がジェシ・ヴァン・ルーラー、3位がシェリル・ベイリーという結果。
シェリル・ベイリーはデビッド・クラカウアーのバンドで良く聴いています。
これをみても、コンペウィナーは有名になりそうですよね。
12人の候補者たち
今年の候補者たちのプロフィール詳細はこちら
12/2にセミファイナルのコンペが行われるようです。
なんといっても、12人中7人がアメリカ以外にルーツをもつミュージシャンというのが特徴ですね。フランス、ロシア、イスラエル、ベネズエラ、カナダなど世界中からエントリーしています。
これはもう最近の傾向で、メリッサ・アルダナ(チリ)、ティグラン・ハマシアン(アルメニア)など、海外ルーツのミュージシャンが受賞することも珍しくないです。
エントリーの12人はまだ若く名前を聞いたことのない人たちなのですけど、最近ではほとんどのギタリストがなにかしらの動画をネットにアップしています。
今回は、12人全員聴いてみて、気になった人をピックアップしてみようと思います。
ただ自分のライブ動画を上げている人もいれば、スケール練習みたいな動画をあげている人もいますし、単純に比較はできないですよね。
あらかじめ準備して最高のテクニックとセンスを披露するコンペとは訳が違います。
Juan Vidaurre(ベネズエラ)
彼はベネズエラのカラカス出身、ジュリアード音楽院で学んでいる最中でピーター・バーンスタインやラーゲ・ルンドからギターからレッスンを受けたそう。いわゆるジョー・パスのようなコード奏法で演奏しているのですが、テクニカルでよどみない演奏がカッコ良いです。
12人みんな聴きましたけど、なんとなく彼が受賞しそうな気がします(当たったら誰か褒めてください)
Will Brahm(アメリカ)
ノミネートされているギタリストの中では1番動画がたくさん上がっていますね。グレッチェン・パーラトやアルトゥーロ・サンドヴァルと共演したり、世界中をライブで回っていたり、すでにプロとしてキャリアを気付きつつあるプレイヤーのようです。
Tal Yahalom(イスラエル)
エルサレム出身のタル・ヤハロムも、すでにNYで自身のトリオを率いてライブ活動をしているギタリスト。割と空間系のエフェクトを使ったパフォーマンスなども行っているプレイヤーみたいです。
テクニックのことは比較できないですが、音を聴いていちばん気に入ったのは彼かも。