3人の美しいアンサンブルよる天上の音楽
たまにゲストが加わるアルバムもあるけど、彼らのTzadikでのリリースはこれで7枚目。
1グループでのレコーディングとしてはかなり多く、最多枚数に近いんじゃないでしょうか。
ヴィブラフォンとハープという、細かいフレージングやインプロには適していな、ジャズではあまり使われない楽器編成というのが特徴のグループ
Gnostic Trio『Netzach』
Personnel:
Carol Emanuel: Harp
Bill Frisell: Guitar
Kenny Wollesen: Vibraphone, Chimes
このグループのコンセプトは明確で
・原曲メロディーを美しく響かせる
・楽器の(特にハープの)持つ響きを活かして、カバラなどの神秘主義なテイストを演出する
ということ。
当然、各メンバーのソロやインプロは極限までそぎ落とされています。(たまに出てくるソロはゾーンがハンドキューを出してるそう)
ということで、このアルバムではゾーンのMasada作曲を聴きこむアルバムですかね。
クラシックの室内楽のようですけど、ここまで来ると聴きようによってはヒーリング・ミュージックとかニューエイジ・ミュージックっぽいかも。
このグループを形容するのに「Heavenly」という表現が良く使われているのですけど、ピッタリですね。
まさに「天上の音楽」です。
隙のない完成されたアンサンブルで、たまに垣間見えるアドリブも「おっ!」と盛り上がるところはあるのですが、やっぱり個人的にはもうちょっとスリリングな演奏が聴きたいなぁと思います。
まぁ聴く人・聴く時を選ぶグループですね。
それでは、今回は短めですけど