Dengue Fever デング熱という名を持つカンボジアン・サーフロック・バンド

どうも紗奈です

今回紹介したいのはデング・フィーバー(Dengue Fever)という名前のグループです。
彼らはピーター・ガブリエルのrealworldレコードからアルバムを出した事もあるのですが、なかなかインパクトのあるグループ名ですよね。

プロフィールをちょっと調べようと思ってググってみても、デング熱被害の新聞記事とか蚊の写真がぞくぞくと出てきて、肝心のグループ情報にぜんぜん辿りつけません。。
ミュージシャンのマーケティングを考えるとネットでの検索されやすさは重要と思うのですけどね。この適当に付けた感はすごいです

Dengue Fever プロフィール

ともあれDENGUE FEVERのグループ紹介

彼らはカリフォルニアで2001年に結成されたグループです。
キーボーディストのイーサン・ホルツマンが1990年代後半にカンボジアを旅行して、その際にカンボジア・サイケデリックロックに興味を持ったことがきっかけになり、弟であるギターのザック・ホルツマンを誘ったのがグループのはじまりとのこと

彼らは最初カリフォルニアで細々とカンボジア音楽のカバーを演奏していたのですが、
「俺たちのグループにはクメール語を歌えるシンガーが必要だ!」
と思い立ち、オーディションでChhom Nimolというヴォーカリストをスカウトします。彼女を加えたことで、いまのDengue Feverのメインメンバーが揃うことになります
Chhom Nimolはカンボジアからの移民なのですが、移住する前は地元カンボジアで有名なシンガーだったそうです

その後、地元カリフォルニアで細々とカンボジア音楽のカバーを演奏していたのですが、本人たちもよもや売れるとは思って無かったのでしょうね。
周りからの評価も気にせず自分たちの演りたい音楽を演っていただけ。そういうミュージシャンは今の時代は貴重だし、なんだか親近感が湧いてきます

まさかのアルバムデビュー

一生ローカルミュージシャンで終わるだろうと覚悟していた(わたしの勝手な想像)彼らですが、
予想に反して2003年に『DENGUE FEVER』というアルバムでデビューを果たしちゃいます。
いったいカリフォルニアのどういう層にアピールできたのかは全く不明ですが

世界唯一のカンボジアン・サーフ・ディスコ

東南アジアポップス・ディスコサウンドっぽいというか、東南アジアテイストのサイケデリック・ロック/サーフロックといった感じの音ですね

ジャンル分けするならカンボジアン・サーフロック・バンドになるのかな?
チープなシンセサウンドとそれに被さるサックスがなんとも言えないB級感を醸し出しているのですが、こういうヒプノティックなチープさはどんどんクセになっていきます。

みんなそれぞれ個人的にツボにはまるB級テイストのグループがいるんじゃないでしょうか。たとえばクレイジー・ケン・バンドとかレニングラード・カウボーイズとかね

この曲は『Escape from Dragon House』というアルバムの”One Thousand Tears of a Tarantula”曲なのですが、アルバムジャケットもいかにもチープ

それではまた