今日はインド古典音楽のシタールプレイヤー、Pt Budhaditya Mukherjeeを紹介しますよ。
Budhaditya Mukherjeeは1955年生まれ、2019年現在で64才のシタール奏者で、巨匠・名人クラスのプレイヤーです
インド古典音楽の巨匠バーラチャンダーは、彼のことを”sitar artist of the century(100年に1人のシタール奏者)”と呼んだそうです。
Epic Sitar in a Thunderstorm
そういう訳でまずこの動画をご紹介
イギリスで毎年開催されるDarbar Festivalのスタッフが出演ミュージシャン紹介のために撮影したライブ映像で、カルカッタのホテルで録音されています。
季節外れの雨が続いたため、雷が鳴り響く中での撮影となったそう
(雷も演出の一部となっているみたいで、良い雰囲気を演出しています。ロウソクによる明かりは停電なのか演出なのか不明ですが、、)
比類なきハイスピード
彼の演奏は「高速でテクニカル」だと評されることも多いです(メタルの”早弾き”みたいな無機質な感じの速さとは全く違うのですが)
古典音楽の演奏では、スローテンポのメロディー楽器のソロから始まり、徐々にテンポアップしてクライマックスを迎えるというパターンが多いようです。
この動画も一応そのスタイルにのっとっているのですが、トータル10分程度のコンパクトな演奏で、テンポの移り変わりが早いです。最初のゆっくり目ソロパート(alap)などは1分も無いです。
途中からマックススピードになるのですが、これだけ早いパッセージをエモーショナルに弾ききるところはさすがですね。
インド古典音楽の良さを伝えるのは難しい(言い訳)
このブログはメインは音源や映像の紹介がメインですが、いちおうプロフィールとか楽器編成などのライナーノーツ的なことも書いてはいるんです。
(検索にして見てもらうためのキーワード付けみたいなものですけど)
その点インド古典音楽の演奏家は、音楽以外のエピソードが本当に書きづらいですよね。バイオグラフィーなどみんな似通っている感じです。
- みんな幼少期から家族から音楽レッスンを受ける。若くしてデビューして、その後はずっとレコーディングとライブの生活。
- 楽器編成も基本はシタールなどメロディ楽器とタブラのデュオ
- 曲のクレジットも無く、同じような名前のラーガが書いてあるだけ
ヴォーカルは声質がそれぞれ個性があるしタブラも演奏者の個性が直感的にわかりやすいと思うのですけど、シタールみたいなメロディ楽器は特にわかりづらいですね、、
と、ひとしきり愚痴を書いて文字数を稼いだところで、最後にもうひとつ動画を紹介。
2017年のDarbar Festivalでの演奏です。タブラはさっきの動画と同じくSoumen Nandyです。