Masada III 5枚目はAbraxas
今日のアルバムは安心して聴ける1枚。もしMasadaを初めて聴くロック好きな人がいたら迷いなくこのオススメするアルバムですよ。
5枚目を担当しているAbraxasは、Tzadikのトップベーシストとしての地位を固めつつあるShanir Ezra Blumenkranz によるグループ。
彼らはこれまでに『Abraxas: Book of Angels, Volume 19』『Psychomagia』という2枚のアルバムをリリースしていて、今回で3枚目です。
Abraxas
Aram Bajakian (Guitar,banjo)
Shanir Ezra Blumenkranz (Gimbri, bass, percussion)
Eyal Maoz (Guitar,saz)
Kenny Grohowski (Drums,percussion)
Blumenkranzが使っているGimbriはモロッコなどで使われる弦楽器で、当地ではグナワなどの音楽に使われているよう。
彼はベーシストなので、このアルバムでもGimbriをベースの代替えとして使っていますね。
Aram BajakianとEyal Maoz
このアルバムは、このテクニシャンの2人によるハードなダブルギターというのが売りですかね。
難解なフリー/アヴァンギャルド側に振り切れることもなく、逆にメタル側に暴発することもなく、安心して楽しめるアルバムだと思います。
Aram Bajakianはかつてはルー・リードやダイアナ・クラールとも共演したギタリストらしく、現在自ら率いているグループDálavaでは、東欧/クレズマー風のギターを弾いています。もうジャズ要素ゼロですね。
Eyal Maozはイスラエル出身のギタリストで、Tzadikからの2枚のアルバムを出しています。
クレズマー風の演奏とJazzを組み合わせたようなスタイルで、TzadikのRadical Jewish Cultureのコンセプトに最もあったギタリストなのかも。当然Tzadikは音源無いのでTim Berneらと共演したこちらをアップしますね。
分化する Masada Rock
Tzadik/Masadaのハードロック路線というのは実はあまりなくて、ほぼJohn Madof/ Rashanimが受け持っていたようなものですね。
このRashanimにもShanir Ezra Blumenkranzがベースで参加していました。
このあとRashanim自体の活動は無くなり(Tzadikのハードロック路線は)、John MadofのZion80とShanir Ezra BlumenkranzのAbraxasの2つに分かれて受け継がれていくことになります。
Tzadikのハードロック路線拡大の結果なのか、John MadofとShanir Ezra Blumenkranzの2人ともに自分のグループを持たせてあげたいというZornの計らいなのか。ただ両方のグループにまたがるミュージシャンなどもいて、割と混沌としています。
いつか最後にRashanimリユニオン!といった展開になるかも。